※)このページは告知用に作成されたものです。公演は無事、終了しました。

スカイシアタープロデュースVol.2
たなぼた連作劇
「半ライスのタテマエ」

カーテンコールには間に合わなかった物語

学芸大学 千本桜ホール
2001年12月21日(金)〜12月23日(日・祝)

チケットぴあにて販売中
Pコード: 692-976

●STORIES●
第一章『父の手紙』
実家を出て一人暮らしをしているごく普通のサラリーマン・宮坂友昭(みやさかともあき)は、年末も押し迫った頃、急に母親から呼び出される。母親が言うには、8年前に他界したはずの父から、突然、手紙が届いたというのだが…。
第二章『イベント(もしくは満願寺の日常)』
満願寺の生臭坊主こと浄恩(じょうおん)和尚が、突然、運動公園を借りて家族対抗運動会をやろうと言い出したから、さあ大変。倫悟(りんご)、法留(ぽうる)、乗慈(じょうじ)の三姉弟は、父親の我侭にふりまわされ…。
第三章『追伸に行く、あるいはピクルス』
愛しい人が事故で記憶を無くしてしまったら、貴女はどうしますか? それも永遠に貴女のことを思い出さないとしたら。今日、野口千佳(のぐちちか)は、宙ぶらりんになったままの自分の過去にケリをつけに行きます。彼に一言伝えたい。「私、好きな人ができました」と。
第四章『きみがため』
ハンドボール部に所属している私、宮坂ともみ(みやさかともみ)は、実は、かるた同好会のマネージャーでもあるのだ。今回の百人一首の個人戦は、親友の菅野皐月(すがのさつき)にとって、高校最後の大会。私が出場するわけじゃないのに、なんだか気合入りまくりっす。
最終章

●作・演出●
四方田直樹

●出演●
檜枝美希/伊藤直矢
たきざわちえ象/木下都生
柏原雅美/大木としたか
木村奈々恵/丸二明紀子
杉山由香/中島あゆみ
河島一樹/林田真
丸山哲司

●スタッフ●
舞台監督:山城秀之
照明:上田勝彦
音響:海野朋子
舞台美術:向井登子
映像:中原充
宣伝美術:たけうちこうた
制作:林田真
制作補佐:柏原雅美
企画・製作:Sky Theater PROJECT

●日程●
2001年12月21日(金)〜12月23日(日・祝)

 マチネソワレ
21(Fri.) 19:00〜
22(Sat.)14:00〜19:00〜
23(Sun.)14:00〜18:00〜
(受付開始は開演時間の60分前、開場は30分前です)

●チケット●
全席自由
前売:2,000円/当日:2,300円
(当日のみ中高生特別割引料金:1,000円)

●劇場●
学芸大学千本桜ホール
(東急東横線「学芸大学」駅から徒歩1分)
場所:『学芸大学』駅西口を出て、正面の商店街を進みヒグチ薬局・三和銀行の間を右折し、右手。
〒152-0004 東京都目黒区鷹番3-8-11 第3エスペランス3F
TEL:03-3715-4019

●お問い合わせ●
Sky Theater PROJECT
090-3905-7922(制作担当:林田)


半ライスのタテマエ

今回の話と全く関係のない話で恐縮だが、学校行事に「離任式」なるものがあったことをなんとなく思い出した。
清涼感のある行事という印象がある。
春の終わりにしか行われない儀式だからか、と思う。
「別れ」と「後日談」を必然として用意してしまえるのだ。学校というところは。

小4の時の先生のことも思い出した。
3学期の国語の時間は(どういったきっかけかは忘れてしまったが)、なぜか毎回「岩窟王」を先生が朗読する時間になっていた(これがデュマの「モンテクリスト伯」というお話だと知るのはもっとあと)。
それが本当は1週間だったのか、1ヶ月だったのか、3学期中ずっとだったのかは憶えていない。 小学生向けに簡略化されていたとはいえ、長いお話でそれを読んで聞かせるのは、大変だったのではと、今は思う。
結局主人公が牢獄を抜け出し、故郷にもどってくるあたりで最後の授業になった。
そして、未だに結末を知らないでいる。
学校にその先生がいたのは、その1年間だけだった。
その後、親と買い物にでている時にたまたま会ってあいさつしてそれっきり。

そしてふと思いつく。
調べればその先生の住所ぐらいすぐわかるだろう。
「年賀状を出してみようか」

ちょっとどきどきした。
梶井基次郎が大丸に檸檬を置くシーンが思い浮かんだ。

Sky Theater PROJECT 四方田直樹

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