■劇場■
銀座小劇場
■期間■
2004年4月21日(水)〜4月25日(日)
21(Wed.)19:00〜
22(Thu.)19:00〜
23(Fri.)19:00〜
24(Sat.)14:00〜/19:00〜
25(Sun.)14:00〜/18:00〜
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■作・演出■ ■キャスト■
■スタッフ■
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■登場人物■
北本春日(きたもとかすが)……23歳。法徳大学文学部心理学科4年生。シリーズの主人公の一人。
北本冬至(きたもととうじ)……23歳。法徳大学大学院法学研究科の大学院生。シリーズの主人公の一人。
今野葵(こんのあおい)……23歳。冬至の高校時代のクラスメイト。
槌屋英一郎(つちやえいいちろう)……25歳。葵の婚約者。槌屋商事代表取締役。
入江崎早苗(いりえざきさなえ)……40代。入江崎家現当主。結婚を機に当主の座を葵に譲ろうとしている。
入江崎康宏(いりえざきやすひろ)……30代。早苗の弟。入江崎家の財産管理をしている。
今野誉志(こんのたかし)……46歳。葵の父。早苗の妹・稔(故人)と駆け落ちして結婚した。
槌屋良子(つちやりょうこ)……27歳。英一郎の姉。
野口穂の香(のぐちほのか)……20代。早苗と康宏の姪。葵の従姉妹にあたる。
渡瀬りょう(わたせりょう)……30代。弁護士。入江崎家の顧問弁護士の娘。父の代理。
中田正晴(なかたまさはる)……26歳。会社員。英一郎の小学校時代の友人。
斉藤和生(さいとうかずお)……70代。入江崎家の使用人。1950年頃から入江崎家で働いている。
新居都(あらいみやこ)……20代。入江崎家の使用人。新人。
追儺京介(ついなきょうすけ)……40代? 北本姉弟とは何かと縁のある警視庁の刑事。
糸川彌生(いとかわやよい)……30代。東京監察医務院の監察医。
北本睦月(きたもとむつき)……享年7歳。春日と冬至の同居人。シリーズの主人公の一人。
■あらすじ■
駆け落ちして家を出た母(故人)の実家「入江崎家」の次期当主の座を継ぐことになった今野葵。入江崎家から持ちかけられた縁談を承諾した彼女には、心残りがあった。5年前、高校時代に付き合っていた北本冬至という青年のこと。いくつかの偶然が重なって自然消滅してしまった二人の仲。彼との記憶は、葵にとって捨てられない呪縛のようなものだった──
北本睦月は社会的には実在しない人間、ということになっている。享年7歳、まだこれからというときに亡くなってしまった、それが周囲の認識だ。しかし、睦月は確かに存在している。三つ子の姉弟である春日、冬至たちの身体を借りて、この世に出てくることができるのだ。睦月には高校時代、好きな女性がいた。冬至の身体を借りて「北本冬至」としてつきあっていた女性、今野葵。その葵から、ある日突然、結婚式の招待状が届いたのだ。
そして結婚式の前日、冬至と春日の二人は伊豆の下田に脚を運んでいた。結婚式の参加には気が進まない二人であったが、半ば睦月に押しきられるような形で参加することになってしまったのだ。入江崎家の使用人によれば、結婚式は私有の島「三日餅島」にある別荘で執り行われるしきたりになっているのだという。新郎の友人と共に船に乗せられ島へ向かう北本姉弟。
別荘では、翌日に控えた結婚式の準備で運営側は大わらわ。現当主、当主の弟、新郎・槌屋英一郎、新婦・葵、新郎の姉、新婦の父、使用人たちに加え、続々と島へやってくる参加者たち。当主の姪、弁護士、新郎の友人、北本姉弟。そして、新郎の遠縁の親戚と名乗って、北本姉弟の旧知の仲である刑事・追儺京介までもがやってくる。追儺の狙いが何なのかと問う春日に対し、追儺は「さあ?」と口の端を歪ませるのみだった。
久しぶりに「冬至」の姿を見た葵は、結婚の取り止めを決意し、父に報告する。父は驚きながらも、自分が入江崎家の娘と駆け落ちして結婚した身であるため、葵は説得することはできない。そんな葵の決意を他の者たちは知るよしもなく、夜は更けていく……。
深夜、新郎の英一郎の部屋から血のようなものが流れ出しているのが発見される。しかし、鍵を開けて中に入っても誰もいない。ただ、床に血だまりができているだけだ。異変を感じた一同は、英一郎の身を案じ、捜索を開始する。
そして捜索を始めてすぐ、英一郎は用具室で発見される。英一郎はすでに死亡しており、胸にはナイフのようなものを突き立てられたような痕があった……。
葵が結婚をやめたがっていたことが周囲にも知れ、必然的に疑われることになる葵。
さて、英一郎を殺したのは……誰?
■公演告知
■「長針は時を進めない」写真館
■前作「あなたのことはすべて〜砂の城はくずれない〜」上演記録
■高校時代の春日と冬至の日記
■東京おしゃれ探偵シマヅヤマゴウGO